KURENAI NO SYSTEM
http://kurenainosystem.jp/

【コラム】

不連続な急落


世界経済危機を象徴しているのが「不連続な急落」現象である。
予兆があって徐々に悪化するのではなく、突然床が抜けたような急落が起こる。
景気指標の動きは、まさに不連続の形で、突然何かが壊れたような下落を見せるものが多い。
不連続点の発生に反応して取 引を行なう場合、不連続点の発生した後の相場で取引は行なわれる。
これは、現実世界においては急激な相場の変動に対して反応するのが間に合わないことが十分あり得る。

LTCM 破綻の要因はいくつか考えられるが、
  a. 大数の法則の市場適用、
  b. 過度の信用供与、
  c. デリバティブ取引の監視体制の問題

a の大数の法則の市場適用については、ブラック・ショールズのモデルに連続時間を持ち込んだマイロン・ショールズのファイナンス理論が基本である。
その前提は、市場価格は対数正規分布にしたがうというものである。これは確率論としては中心極限定理(「大数の法則」とよぶ通俗ミス)である。

正規分布の元では日常から著しく外れた数値は「ほとんど火星人の到来のようなものである」。
しかしながら、それは現実に起こった。

「リスク」と「不確実性」を分け、リスクは想定された事象で確率がわかるもの(したがって保険が可能)。
それに対し「不確実性」は想定範囲にも入っておらずその確率は測れない。

そもそも「確率」自体成立しない(いわば、本物の不確実性)。


inserted by FC2 system